保有銘柄が続々減配へ


株価はかなり戻していますが、私のポートフォリオでも減配する銘柄が出始めてきました。

BA(ボーイング)の無配転落($2.055→$0)を皮切りに、HCA(HCAヘルスケア)が無配($0.43→$0)、ROL(ローリンズ)が33.3%減配($0.12→$0.08)、RDS.B(ロイヤル・ダッチ・シェル)が66.0%減配($0.94→$0.32)と続々と出てきています。

BAとRDS.Bはまあ当然だろうなと思いますし、HCAも債務超過に加えて収益性の高い選択的手術が停止されているので仕方ないですが、ROLは増配しても大丈夫そうに思えるので少し驚きました。
(ちなみにRDS.Bは1945年以来一度も減配していないので、75年ぶりの減配ということになります。)

今のところはETFを除くと税引き前の年間受取配当額が$767.32(BA$361.68+HCA$104.92+ROL$0.64+RDS.B$300.08)減ったことになります。ポートフォリオ全体でみると約9%の減配です。

ETFはERUS(iシェアーズ MSCI ロシア ETF)とNGE(グローバルX MSCIナイジェリアETF)など配当がどうなるか分からないものを多く保有しているので、最終的にどれくらい減るのか予想がつきません。

S&P 500 Annual Dividend Index Futures

S&P500には配当先物というものがあります。

2021年12月限のS&P500の年間配当先物を見てみると、一時は今年2月の水準から約47%も減少しましたが、今は44.95でマイナス30%程度となっています。

出典:CME Group

一方、株価は2月のピークから約34%下落した後、現在はマイナス13%程度まで戻しているので、配当先物の下落のほうがかなり大きいですね。

CMEグループによると、投資家が経済全体に対して予想する配当額は以下の式で定義できるとのことで、長期的には配当先物は名目GDPの変動と連動しているそうです。
 参考:配当指数先物:知っておくべき5つの主要事項

配当総額 = (名目GDP) x (企業利益の対GDP比) x (平均配当性向)

出典:CME Group

ちなみに過去の実質DPSのドローダウンを見てみると、ワーストが第一次世界大戦後の戦後恐慌(1920/06)の-53.7%、次いで世界大恐慌(1935/05)の-47.2%、リーマンショック(2010/03)の-25.5%、オイルショック(1976/3)の-25.3%となっています。コロナショックで-30%になったら歴代3位になりますね。
 過去記事:景気後退期におけるS&P500のEPS・DPS・株価・PER・CAPEレシオの変化
リタイア直後にコロナショックがきていたら割とストレスを感じていたと思うので、こういうこともあるんだなということを資産形成期に知ることができてある意味では良かったかなと思っています。


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