アルファベットの議決権プレミアムは株価と連動している?


アルファベットには議決権なしのクラスC株(GOOG)と議決権ありのクラスA株(GOOGL)があります。

1株あたり10の議決権が付与されているクラスB株を創業者が保有していて議決権を確保しているため、GOOGLの議決権は実質的には無意味なのですが、それでも理屈上は議決権の価値は僅かでもプラス、つまり株価はGOOGL>GOOGになるはずです。

しかし、昨年7月からはアルファベットの議決権プレミアム(GOOGL÷GOOG-1)がマイナスになり始め、今年に入ってからは議決権ディスカウントが常態化されつつあります。
 過去記事:アルファベットの議決権プレミアム
 過去記事:アルファベットの議決権ディスカウントが常態化

下図は2014年4月以降の議決権プレミアムです。かつては5%超の時期もあったのがもう見る影もありません。
(アルファベットが社員にストックオプションを支給する際には無議決権のGOOGが発行されますが、自社株買いの対象もGOOGなので、理屈ではストックオプションによる発行>自社株買いの場合は議決権プレミアムは大きくなり、逆の場合は小さくなるはずです。)
2020年1月以降では以下のようになっています。ちなみに私は元々はGOOGを保有していたのですが、3月にGOOGLに買い替えました。
 過去記事:GOOG→GOOGLに入れ替え&1株買い増し
GOOGLの株価と重ねると3月の株価急落時に-1.04%まで低下した後、株価回復に伴って+0.32%まで上昇、足元の株価急落で再びマイナス圏に沈んでおり、株価と連動しているように思えます。
アルファベットの自社株買いは無議決権のGOOGが対象なので、急落時には自社株買いの下支えがあるGOOGの株価が相対的に高くなり、平時には裁定が働いて正常化するみたいな感じでしょうか。

とりあえず急落時にはGOOGLを買ったほうが良さそうですね。


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