レバレッジドETFは"Cash is trash"対策として優れているのでは


今年初めにレイ・ダリオが「現金はゴミ(Cash is trash.)」というインパクトのある発言をしました。あれから新型コロナウイルス感染拡大で各国が大規模な金融・財政拡大政策をとっており、ますます現実味が増してきたような気がします。
 過去記事:現金はゴミ、債券はバブル、ゴールドは利息を生まない、なので割高な株式を買う
 
"Cash is trash"シナリオでは金利が人為的に低く保たれる一方でインフレが上昇するため、現金・債券を保有する人が損をします。

反対に借金する人が得をすることになります。

(良い物件があれば)居住用でも賃貸用でもローンを借りて不動産を購入するのも良さそうですが、個人では不動産以外で低金利で借金するのは難しそうです。

私は不動産を買うつもりはない(というか買えない)ので、現実的に可能なのはレバレッジドETFやCFD、先物・オプション取引などでレバレッジをかけることくらいだと思います。

CFDや先物・オプション取引は資金管理が大変そうなので、私にはレバレッジドETFが一番に思えます。

カーネルさんのブログによると、レバレッジファンドの価格変動は以下の式で近似できるそうです。
 参考:超長期のレバレッジファンドのリターンを見る(Dr.Kernelの見た世界)

(レバレッジファンドの1日の価格変動) = (インデックス(配当込み)の価格変動) ×3  −(支払う金利)×2

"Cash is trash"ではインフレは上昇するものの金利は低水準に保たれるので、上式のリターンはかなり大きなものになりそうです。
(実質トータルリターンは「インデックスの名目トータルリターン×3-名目金利×2-インフレ率」となるので、名目金利が低いままでインフレ率だけ上昇すると実質トータルリターンは大きく上昇します。)

感覚的には超低金利下で債券を保有するのに抵抗を感じるので株式100%派なのですが、株式のレバレッジドETFだけを単体で保有するのはうまくいかなさそうなので、レバレッジドバランス投信を買うのもいいかもと思いました。


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コメント

  1. いつも拝見しております。
    管理人様が注目されている「レバレッジドバランス投信」ってどんなのがありますか?

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    1. こんにちは。
      今のところはすぐに買おうとは思っていないので注目している投信は特にないです。
      一番有名?なグローバル3倍3分法はレバレッジが控えめに思えるので、もっとレバレッジを高めた投信が出ればいいなあと思っています。

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  2. 大抵のレバETFなりETNはたしか
    レバレッジをかけるとオプションのCALLとPUTの買いが合成されている為(レバ部分はたぶんオプションの買いで構成されている)
    株価が乱高下ジグザグに上下する相場、足踏みする相場では、オプションのCALL買いポジションは価値が溶けていくので資産をすり減らしていきます。

    信用取引ポジションだとファンドは破産するリスクがある為に
    オプションの買いを組み合わせています。

    これに該当しないファンドがあるかもしれません。僕が勘違いしている可能性があるかもしれません。理想のレバレッジETFがあれば僕も非常に興味があります。

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    1. レバレッジドETFがボックス相場で減価するのはオプションが原因ではなく、単純にボラティリティが高いからだと思います。
      ※下記記事で詳しく説明されています。
      https://drkernel.net/archives/513

      信用取引でレバレッジをかける場合は仰る通り破産リスクが高いので、レバレッジドETF等を使うのが一番良いように思えます。

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