金鉱株と銀鉱株の過去パフォーマンス比較


前回に引き続き、金鉱株(GDX構成銘柄)と銀鉱株(SIL構成銘柄)についてです。今回は各銘柄の過去パフォーマンスを調べてみました。
 過去記事:金鉱株とゴールド、銀鉱株とシルバーの相関

金鉱株の過去パフォーマンス比較

年初来、過去3年、過去5年、過去10年のトータルリターン

Morningstarで調べた年初来、過去3年、過去5年、過去10年、過去15年のトータルリターンとベータを表にまとめました。並び順は過去10年の降順です。


過去10年のトータルリターンはGDX(VanEck Vectors Gold Miners ETF)は-2.36%と低迷していますが、FNV(フランコ・ネバダ)、DRD(DRDゴールド)、RGLD(ロイヤル・ゴールド)が10%超と高リターンをあげています。同時期のSPY(SPDR S&P 500 ETF Trust)が13.39%なのでFNVとDRDはS&P500を上回っています。

同じ金鉱株という括りでも銘柄によってかなり差が出ていますね。

ちなみにFNV、RGLD、WPMは自社では鉱山を運営せず、鉱山会社に開発資金を提供する代わりに、鉱山から産出する貴金属の一部を受け取る貴金属ロイヤリティ・ストリーミング会社です。私はFNVとRGLDを保有しています。
 過去記事:貴金属ロイヤリティ・ストリーミング会社と銀鉱株

2008年1月~2020年6月のパフォーマンス比較

Portfolio Visualizerで2008年1月~2020年6月のパフォーマンス比較をしてみました。表は年率トータルリターンの降順です。

銀鉱株の過去パフォーマンス比較

年初来、過去3年、過去5年、過去10年のトータルリターン

Morningstarで調べた年初来、過去3年、過去5年、過去10年、過去15年のトータルリターンとベータを表にまとめました。並び順は過去10年の降順です。

過去10年のSIL(Global X Silver Miners ETF)は-0.46%とGDXよりはややマシです。

最も高いのはAG(First Majestic Silver Corp.)の9.95%、低いのはMUX(McEwen Mining Inc.)の-13.40%です。

金鉱株と同じく銘柄によって差がとても激しいです。

私はこのなかで売上高に占めるシルバー比率の高いAGを少しだけですが保有しています。各国大規模な金融&財政緩和をしているので長期的にゴールドはまだまだ上がるんじゃないかなと思っているのですが、金銀比価は歴史的な高値水準にあるのでシルバーは更に上昇余地があるのではと何となく思っています。
出典:First Majestic Silver

2008年1月~2020年6月のパフォーマンス比較

Portfolio Visualizerで2008年1月~2020年6月のパフォーマンス比較をしてみました。表は年率トータルリターンの降順です。


ボラティリティは最も高いAXU(Alexco Resource Corp)が85.87%、最も低いBVN(Buenaventura Mining Company Inc.)でも48.81%と非常に高ボラティリティです。

1年で数百%上がったり8割以上下がったりは当たり前だと思って投資したほうが良さそうですね。


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