「特定口座 源泉徴収なし」について二点勘違いをしていた


国内の証券会社では、特定口座(源泉徴収あり)、特定口座(源泉徴収なし)、一般口座のいずれかを選べるようになっています。

それぞれの口座には以下のような違いがあります。

■特定口座(源泉徴収あり)
譲渡益と配当にかかる税金は証券会社が計算・納税してくれるので、確定申告不要。損失の繰越控除や他の証券会社との損益通算をしたい場合のみ「特定口座年間取引報告書」を使って確定申告。

■特定口座(源泉徴収なし)
譲渡益税は自分で納税、確定申告必須。「特定口座年間取引報告書」が交付されるので確定申告が簡単。
※ただし、配当金については源泉徴収あり/源泉徴収なしのいずれを選んでも源泉徴収される。

■一般口座
譲渡益税は自分で納税、確定申告必須。自分で取引の損益を計算して確定申告を行う。一般人にはたぶんメリットなし。
※ただし、配当金については源泉徴収される。

私はどれを選んでも配当金は源泉徴収されるという点を見落としており、2020年はメイン口座のSBI証券で「特定口座 源泉徴収なし」を選択しました。

配当金にかかる税金の支払いを少しでも繰り延べできたほうが運用効率が良いと思ったのですが、実際には繰り延べできるのは譲渡益税だけだったので、あまり売却しない私にとっては大したメリットはありませんでした。
(このあたりの知識がなかったので、一般口座しかないサクソバンク証券で源泉徴収されていないときもそんなものなのかなと見過ごしてしまっていました。)
 過去記事:サクソバンク証券のおかげで人生初の「更正の請求」を経験


それだけなら別に良かったのですが、2020年の特定口座年間取引報告書に記載されているのは譲渡損益だけで配当金の明細がありませんでした。

SBI証券のサイトをよく見てみると、「源泉徴収あり」では特定口座年間取引報告書に譲渡損益と配当金・分配金が記載されるが、「源泉徴収なし」は譲渡損益のみで、配当金・分配金は支払通知書に記載されると書かれています。


出典:SBI証券


国内株式や投資信託等では1年分をまとめた「上場株式配当等支払通知書」が交付されるそうですが、外国株式の場合はそういったものがありません。

「特定口座 源泉徴収あり」の場合は特定口座年間取引報告書に1年分の配当が記載されているので自分で集計する必要はないのですが、「特定口座 源泉徴収なし」では以下のような都度交付される1銘柄ずつの「外国株式等 配当金等のご案内(兼)支払通知書」を集計しないといけないようです。


私は大量の銘柄を保有しているため、全部を集計するのがかなり面倒でした。

少なくとも私にとっては大してメリットがない割に面倒すぎるので、今後は「特定口座 源泉徴収あり」を利用しようと思います。



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