米国のコンドラチェフ循環と株式リターン


三菱UFJモルガン・スタンレー証券(PDF)によると、米国のコンドラチェフ循環※は上昇局面が26年、下降局面が26年で1サイクルが約52年となっているそうです。

 ※ロシアの経済学者ニコライ・ドミートリエヴィチ・コンドラチエフが提唱した「西側陣営の資本主義経済は40~60年規模の好不況からなる景気循環を持つ」という理論。(Wikipediaより引用)


実際のサイクルは1930年(ピーク)→1956年(ボトム)→1982年(ピーク)→2008年(ボトム)ときていて、現在の上昇局面は2034年にピークをつけたあと下降局面に入り、2060年がボトムと予測されています。

26年ローリング実質リターン

以前、当ブログではS&P500の10年・20年・30年・40年・50年・60年ローリング実質リターンを計算してみたことがあるのですが、今回は26年ローリングを作成してみました。

(実質トータルリターンの計算は下記記事と同じ方法でmultpl.comのデータをもとに計算しました。)

 過去記事:米国株(S&P500)の10年・20年・30年・40年・50年・60年ローリング実質リターン

コンドラチェフ循環の52年ごとの周期をグラフに重ねてみると以下のようになります。


1904→1930年(上昇)が5.91%、1930→1956年(下降)が10.71%、1956→1982年(上昇)が3.08%、1982→2008年(下降)が8.41%なので、これだけを見るとむしろ直感とは逆に下降局面のほうが高リターンになりがちみたいな感じに見えてしまいますね。


26年ローリングリターンのピークとボトムはだいたい50年周期くらいになっているようには見えますが、GDP成長率と株式リターンも連動している訳ではないですし、コンドラチェフ循環が株式リターンと連動していないのも不思議なことではないのかもしれません。


2030年くらいまでのリタイアを目指している私にとっては、コンドラチェフ循環と株式リターンが連動しているとすると今後株式上昇局面で資産形成してからリタイア後に株式が低迷することになってしまうので関係ないほうが有難いです。




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