名目長期金利から株式益利回り(PERの逆数)を引いたイールドスプレッドは当ブログでよく取り上げています。
参考:イールドスプレッド
S&P500のPERはかなり高くなってきているので名目長期金利を使ったイールドスプレッドでみるとかなり割高感が出てきていますが、「株式益利回り-実質長期金利」は以下のようにそれほど割高感はありません。
※データはmultpl.comのものです。
2021年に入ってからはPER上昇&実質金利上昇で足元3%程度まで低下してますが、2005〜2007年、2015年〜2020年は4%前後で比較的安定推移しています。
実質金利がPERの水準をかなり左右しているというのが改めてよく分かります。
1/(株式益利回り-実質長期金利)で計算した「実質金利調整後PER」は以下のようになります。
※「株式益利回り-実質長期金利」がマイナスの期間は除外し、PER50以下までの表示としています。あと実質金利調整後PERというのは勝手に名付けました。
通常のPERと並べるとこんな感じです。
通常のPERはかなりバブル感がありますが、実質金利調整後PERはやや割高感がある程度で非合理的な水準とは言えないと思います。
過去記事:割引率は趨勢的に低下しそうな気がする
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