世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率(2021年3月末)


2021年3月末時点の世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率を見ていきます。

前回は2020年12月末で、だいたい四半期ごとにチェックしていこうと思っています。
 過去記事:世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率(2020年12月末)

※今回使ったデータはすべてResearch Affiliatesのものです。Research Affiliatesのサイトには世界各国の時系列レシオCAPEレシオ等いろいろな役立つ情報が載っているので重宝しています。
 過去記事:世界各国の時系列CAPEレシオが見られるサイト

CAPEレシオ中央値からの乖離率(2021年3月末)

「CAPEレシオの現在値÷CAPEレシオの中央値-1」で乖離率を計算すると、以下のようになります。

CAPEレシオ
(現在値)
CAPEレシオ
(中央値)
乖離率
日本22.835.5-35.8%
トルコ7.311.3-35.4%
マレーシア14.320.5-30.2%
ポーランド8.711.5-24.3%
インドネシア15.920.7-23.2%
EAFE18.423.8-22.7%
メキシコ18.522.1-16.3%
タイ15.217.9-15.1%
英国13.014.3-9.1%
香港16.818.1-7.2%
スペイン13.213.7-3.6%
南アフリカ18.418.6-1.1%
ドイツ17.817.51.7%
イタリア19.118.15.5%
ヨーロッパ18.016.96.5%
オーストラリア18.016.68.4%
新興国16.414.910.1%
中国17.816.110.6%
アジア(除く日本)19.117.211.0%
カナダ21.819.412.4%
フランス21.819.313.0%
ロシア7.46.513.8%
スウェーデン23.420.215.8%
韓国16.914.516.6%
ブラジル17.314.321.0%
先進国26.821.624.1%
スイス26.221.024.8%
インド27.121.526.0%
全世界25.318.834.6%
台湾28.719.547.2%
米国小型株73.441.576.9%
米国大型株35.416.3117.2%

トルコは「利上げがインフレ期待を押し上げているのでインフレ抑制には利下げすべき」というエルドアン理論で利上げしようとする中銀総裁を解任し続けており、インフレリスクが高まっています。トルコのCAPEレシオは歴史的な低水準にあります。

出典:Research Affiliates

CAPEレシオのフェアバリューからの乖離率(2021年3月末)

Research AffiliatesにはCAPEレシオのフェアバリュー(RA Fair Value)も載っています。先ほどと同様にフェアバリューからの乖離率を計算すると以下のようになります。
※私はこのフェアバリューをどうやって算出しているのか理解していませんが、中央値だけだと判断しにくい国があるので併せてチェックしています。

CAPEレシオ
(現在値)
CAPEレシオ
(Fair Value)
乖離率
トルコ7.310.7-31.8%
ポーランド8.711.7-25.6%
ロシア7.49.4-21.3%
マレーシア14.315.7-8.9%
タイ15.216.6-8.4%
スペイン13.214.4-8.3%
英国13.014.0-7.1%
インドネシア15.916.7-4.8%
香港16.816.42.4%
メキシコ18.518.02.8%
新興国16.415.93.1%
韓国16.916.33.7%
ヨーロッパ18.017.34.0%
ドイツ17.817.14.1%
中国17.817.14.1%
南アフリカ18.417.64.5%
EAFE18.417.55.1%
オーストラリア18.017.05.9%
ブラジル17.316.36.1%
アジア(除く日本)19.117.87.3%
イタリア19.117.68.5%
日本22.821.08.6%
フランス21.819.213.5%
カナダ21.819.213.5%
スウェーデン23.420.116.4%
インド27.122.421.0%
全世界25.320.821.6%
スイス26.221.521.9%
先進国26.821.922.4%
台湾28.722.825.9%
米国大型株35.425.538.8%
米国小型株73.446.458.2%



よろしければ応援クリックお願いします
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

コメント