(表はカントリーリスクプレミアムの降順、カントリーリスクプレミアムはDamodaran Online、CAPEレシオはResearch Affiliatesのものです。)
横軸にカントリーリスクプレミアム、縦軸にCAPEディスカウントで散布図を作ってみました。
現時点ではカントリーリスクプレミアムが大きい国ほど米国に対するCAPEディスカウントも大きい傾向にあります。
カントリーリスクプレミアムが米国と同じ0%の国でもCAPEディスカウントは-23.7%〜-50.9%なので米国のCAPEレシオが高すぎるというのもありますが…
リーマンショック前では逆の傾向
ずっとこういう傾向だった訳ではなく、たとえばリーマンショック前の2007年10月では米国よりも新興国各国のほうが高CAPEでした。
過去記事:2007年10月と2021年4月の世界各国CAPEレシオを比べてみる
2007年10月のCAPEレシオと2007年1月のカントリーリスクプレミアムを使って先ほどと同様の表を作ってみると、今と同じ傾向は全く見られませんでした。
(2021年7月では米国のCAPEが世界で最も高かったのでCAPEディスカウントとしましたが、2007年4月時点ではそうではないので符号がややこしくなってしまっています。)
今回の話とは関係ありませんが、スペインに最上級のAaa格付けが付いていてカントリーリスクプレミアム0%となっているのが時代の流れを感じます。
散布図は以下のようになります。
2007年と2021年の比較
最後に2007年と2021年のカントリーリスクプレミアムと米国に対するCAPEディスカウントをグラフにしてみました。
こうやって見ると、高リスク国が米国よりも高CAPEがちになっていた2007年は新興国バブル感がありますね…
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