米国株のEPSとGDP成長は長期では一致している


GDP成長率と株式リターンには相関がないという話はよく知られています。


株式リターン=EPS成長率+配当利回り(+PER変化)なので、それは当たり前といえば当たり前ですが、そもそもGDPとEPSもある程度の長期でみても全く一致しない国も多いと思います。


たとえば中国は過去30年間でGDPは目覚ましく成長しましたが、EPSはほとんど成長できていません。今の調子で強権化が続くと今後も期待されているようなEPS成長はできない可能性もありそうな気がします。

 過去記事:中国株はEPSとGDP成長の乖離が激しい


国際分散投資は世界経済の成長に賭けている、みたいなニュアンスの話はよく目にしますが、経済成長が目覚ましくてもそれが株式リターンに繋がるかどうかは別の話ですし、さらにEPS成長に繋がるかすらも怪しいと思っています。


しかし、米国の名目GDPとS&P500の名目EPSを見てみると、両者は長期では足並みを揃えて綺麗な右肩上がりで成長しています。
(名目GDPはmultpl.com、名目EPSはロバートシラー教授のサイトのデータです。)

10年ローリング成長率では以下のようになります。
(リーマンショックの影響で見にくいグラフになるので-5%~+15%の範囲で切っています。)

FREDで税引き後企業利益と名目GDPを見てみても、以下のように長期では同じように成長していることが分かります。

米国はGDP成長、全ての企業利益、上場企業のEPS成長がだいたい一致しているというのも魅力のひとつなのではと思っています。



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