可変引出ルールと配当金生活


FIREの目安として4%ルールは有名ですが、モンテカルロ法でリタイアシミュレーションをしてみると4%ではかなり破綻リスクが高そうに思えます。

 過去記事:モンテカルロ法によるリタイアシミュレーション


実際の過去データを使って世界恐慌前夜という特に悪そうなところからスタートした場合だと、破綻しない安全な引出率は2.7%程度です。

 過去記事:世界恐慌前夜からのリタイアシミュレーション


何%だと破綻しないのかというのは難しい問題ですが、最近、状況に応じて引出率を変える「可変引出ルール」というものを知りました。

・資産価値/平均余命 で引出率を決める

・投資パフォーマンスに連動して引出率を決める

引用:The Financial Pointer

いずれにしても資産価格が高いときには多く引き出すということになると思いますが、これをするなら結局はやはり古典的な配当金生活が分かりやすくて良い気がします。


たとえばS&P500の円換算配当とドローダウンは以下のようになっています。

1971年以降の最大ドローダウンは-44.2%です。


S&P500の場合、配当収入が4割程度減少しても生活できそうになってから退職すればだいたいは問題ないかもしれません。


配当利回り1.29%のS&P500で配当金生活をするのはなかなか厳しそうですが…




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