日本円の実質実効為替レートが1ドル360円時代と同じ水準に


日本の実質実効為替レートは2022年9月時点で58.94で、1971年9月(58.31)以来の水準になっています。



9月から10月にかけてさらに円安が進んでいるので、10月時点では円の実質的な購買力は1ドル360円の固定相場制だった時代の終わり頃とほぼ同じ水準にまで落ちているということになります。


1ドル360円の時代って欧米製のものが高くて庶民にはなかなか手が出せず、舶来品という言葉で珍重していたようなイメージがあるので、そのときと同じくらいと考えるとなかなか感慨深いものがありますね。


つい10年前くらいまでは、なんだかんだで日本は衰退しているといっても相対的に所得水準が高めで、ある程度お金を貯めたら所得水準の低い国に行ってリタイアみたいな夢を抱いている人も多かったんじゃないかなと思うのですが、もうそういう時代ではないですね…


まあ今の日本円は割安すぎると思いますし、ドル高もピークっぽいですが、長期的には日本円の実質実効為替レートは右肩下がりが続くような気がしてしまいます。

 過去記事:日本円は単に割安なのか、相対的な所得水準低下を反映しているのか




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