日米の実質GDPと株式の実質リターンを比べてみる


1980年〜2018年のTOPIX採用企業とS&P500採用企業の利益成長は実質ベースだとほぼ差がないそうです。

 参考:1980年からのTOPIX採用企業とS&P500採用企業の利益成長率や利益率は実質だとあまり差がない


無料で取得できる日本株のデータは米国株と比べるとかなり少なく自分で調べてみたことがなかったですが、なんとなく始点が1950年頃だと日本が上、1960~1970年頃だと拮抗、1980年頃だと大負けしているイメージだったので意外に感じました。


日米の実質GDPを1980年=100として比べると、当初は日本のほうが高成長だったものの、1998年に逆転されて直近ではかなり差が開いています。



実質GDP成長では日本のほうが悪かった割に企業の利益成長ではほぼ同じくらいだったということは、案外日本企業は優秀なのかもしれません。


直近までの成長率がほぼ同じくらいになるには始点を高度経済成長期終盤の1968年まで遡る必要があります。この期間だと年率2.7%くらいです。



1950年以降だと日本の圧勝。この期間だと日本の成長率は年率4.3%です。こうやってみると戦後の焼け野原からよく復興したなとしみじみしますね…(他人事)



日本株はバブル崩壊以降低迷しているとはいえ、1950年~2020年という超長期でみると主要国のなかでは最も実質リターンが良いんですよね。同じ敗戦国のドイツ、イタリアは戦後アウトパフォームしていますが、ドイツは平均並みに失速、イタリアは長期低迷しているところをみるとかなり健闘している感があります。

 過去記事:長期上昇トレンドへの信仰心

1950年以降の実質GDPでは日本が圧勝していることを考えると、当時のバブルに乗っていた人の気持ちも分からなくもない気がしますね。



今後の先行きにはかなり不安がありますが、少なくとも戦後から今現在までの日本株は良い投資先だったんだなと改めて感じました。




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コメント

  1. 記事ありがとうございます。
    私の祖父の世代(終戦時に30歳)がいかに頑張ったかがよくわかります。本当に感謝です。

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