所有権を手放す代わりに得られる利回り


チャプター11、ハッキング騒動で話題のFTXには、スマホアプリでお手軽さに預けているクリプトを銘柄問わず年利8%(一定額以上は5%)で運用できるFTX earnというサービスがありました。


発行枚数が決まっているビットコインでも年利8%の利回りを得ることができるというのは冷静に考えると異常なリスクをとっているはずなので避けるべきだったと思いますが、SNS等でをみると結構やっていた人は多かったようです。

(FTXの場合はレンディングをやっていなくてもどうなるのかは分かりませんが…)


クリプトには投資者保護基金みたいな仕組みがないので、日本では分別管理が義務付けられているとはいえ取引所に置いているだけでもある程度のリスクはあると思っていますが、レンディングサービスはどうやって儲けているのかも財務情報も謎の新興企業に無担保で貸し出していることになるので、どれくらいの利回りが適正値なのかは全く分かりません。

(クリプトを使ってソーシャルレンディングをやっていると考えると10%以上でも割に合わない場合もありそうです。)


株式でも昔から貸株サービスがありますが、あれも貸し出すと所有権が証券会社に移るので、分別管理・投資者保護基金の対象から外れてしまいます。


SBI証券の場合、日本株だと最低が0.1%だと思うので信用リスクを負ってもまだ割に合うのかもしれませんが、米国株だと多くが0.01%という低さなので、これは所有権を手放す代わりに得られる利回りとしては低すぎるように思えて私は利用していません。

(あとは配当が雑所得になるリスクもあります。)


あとは個人では無理だと思いますが、金融機関や中央銀行は保有しているゴールドを貸し出すことで金利を稼ぐことができます。

 過去記事:ゴールドの金利『ゴールド・リースレート』


ゴールドのリースレートは貸し出して保管コストがかからなくなるとしてもマイナスになっている時期もあるので、所有権を手放している訳ではないのかもしれませんが。


出典:Goldchartsrus

何にしても個人の場合は自分の所有権を手放す代わりに得られる利回りが適正かどうかを見極めるのは難しそうなので、レンディングとか貸株みたいなサービスで微妙な利回りを稼ぐのはやめておいたほうがいいかなと思っています。




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コメント

  1. 所有権を手放す代わりの利回りがリスクに合わない気しかしないですね…
    長期でやるなら尚更そう思います。

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    1. 好況時にやるのはまあ大丈夫なのかなという気はしますが、そのあたりを判断するのも素人には難しいと思うので手を出さないのが無難に思えます…

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