直近の入れ替え(CRM高値掴み&XOM底値売り)が失敗というイメージが強いダウ平均について、過去8回の入れ替えがあった時から2023年3月末現在までのパフォーマンスを比べてみました。
(なお、複数銘柄の場合は均等ウェイトとしています。)
BAC,CVX追加、MO,HON除外(2008年2月19日)
出典:Portfolio Visualizer |
除外銘柄の勝利。
CSCO,TRV追加、GM,C除外(2009年6月8日)
出典:Portfolio Visualizer |
採用銘柄の勝利。
個別ではTRV(13.72%)>ダウ平均(12.87%)>CSCO(10.56%)>C(3.17%)>GM(上場廃止)となっています。
UNH追加、KHC除外(2012年9月21日)
KHCのデータがとれないのでチャートは飛ばしますが、これは追加銘柄の圧勝です。
GS,V,NKE追加、AA,BAC,HPQ除外(2013年9月20日)
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採用銘柄の勝利。(アルコアはデータがとれないので除外)
個別ではV(18.56%)>HPQ(15.90%)>NKE(14.91%)>ダウ平均(11.02%)>BAC(9.88%)>GS(9.85%)となっています。
AAPL追加、T除外(2015年3月19日)
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採用銘柄の勝利。
DOW追加、DD除外(2019年4月2日)
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採用銘柄の勝利。
AMGN,CRM,HON追加、PFE,RTX,XOM除外(2020年8月31日)
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除外銘柄の勝利。
個別ではXOM(55.46%)>RTX(22.95%)>PFE(8.86%)>ダウ平均(8.28%)>HON(7.67%)>AMGN(1.18%)>CRM(-11.34%)となっています。
過去8回の入れ替えでは採用銘柄が5回勝利、除外銘柄が3回勝利となっています。
コロナショック後のグロース優位の時期にはS&P500に劣後していますが、最近は再び復調してきていますし、30銘柄しかないのにかなり頑張っているダウ平均。
出典:Portfolio Visualizer |
株式のリターンのほとんどはほんの一握りの銘柄が牽引している、S&P500からGAFAMを除いたS&P495はTOPIXと大差ない、みたいな話はありますが、わずか30銘柄で構成されているダウ平均でも長期でS&P500と遜色ないパフォーマンスを残していますし、また米大型株に限るとそこまで偏りがある感じもしないので、ダウ平均を見習って大型株30銘柄くらいを適当に保有していてもそんなに悪いことにはならないんじゃないかなという気がします。
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