S&P500のCAPEレシオが30に迫るなかでも、ポーランドやトルコなどCAPEレシオ一桁を保っている国は残っていますが、カントリーリスクの低い先進国に限定するとイギリスの13.4(2023年3月時点)が最も低いです。
データ:Research Affiliates |
そんなMSCI United Kingdomについて、gurufocusで組入上位10銘柄のCAPEレシオを調べてみると以下のようになりました。
過去記事:NYダウ構成銘柄のCAPEレシオ
AZNやBPは超高CAPEとなっており、MSCIイギリスの低CAPEを牽引?しているのはBTIやGSKなど一部の銘柄のようです。
同業種でもAZN(75.39)とGSK(9.60)、BP(89.19)とSHEL(16.45)のように凄まじい差があります。
米国と比べると、たとえばUL(20.34)vs PG(31.61)、BTI(6.25)vs MO(13.18)、PM(17.06)、SHEL(16.45)vs XOM(21.48)、CVX(23.82)のようにイギリスのほうが低CAPEな傾向はあります。
MSCI EAFE Value
ちなみに冒頭のグラフでイギリスよりもCAPEが低いMSCI EAFE Valueは組入上位10銘柄中、イギリスが3銘柄、ドイツ・フランスが2銘柄、日本・オーストラリア・スイスが1銘柄となっています。
(国別のウェイトでは日本22.01%、イギリス18.99%、ドイツ11.05%、フランス9.85%、オーストラリア7.77%となっており、イギリスとドイツはMSCI EAFEよりも高ウェイトです。)
出典:MSCI |
MSCI EAFE Valueは1974年末以降でEAFEを1ポイント近くアウトパフォームしており、かなり割安に思えますが、EFV(iShares MSCI EAFE Value ETF)はSBI証券では取り扱いがありません。
出典:MSCI |
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