世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率(2023年3月末)


 2023年3月末時点の世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率を見ていきます。


前回は2022年12月末で、だいたい四半期ごとにチェックしていこうと思っています。
 過去記事:世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率(2022年12月末)

※今回使ったデータはすべてResearch Affiliatesのものです。Research Affiliatesのサイトには世界各国の時系列レシオCAPEレシオ等いろいろな役立つ情報が載っているので重宝しています。
 過去記事:世界各国の時系列CAPEレシオが見られるサイト

CAPEレシオ中央値からの乖離率(2023年3月末)

「CAPEレシオの現在値÷CAPEレシオの中央値-1」で乖離率を計算すると、以下のようになります。

CAPEレシオ
(現在値)
CAPEレシオ
(中央値)
乖離率
日本18.933.4-43.4%
ポーランド6.911.3-38.9%
マレーシア12.320.1-38.8%
中国11.015.5-29.0%
イタリア18.218.4-28.7%
ブラジル10.214.3-28.7%
トルコ8.810.9-19.3%
韓国11.714.4-18.8%
メキシコ17.721.7-18.4%
南アフリカ15.018.2-17.6%
ドイツ14.717.5-16.0%
インドネシア17.019.8-14.1%
スウェーデン17.620.1-12.4%
EAFE17.719.8-10.3%
タイ15.717.5-10.3%
新興国13.915.1-7.9%
英国13.414.2-5.6%
米国大型バリュー株19.119.5-2.1%
カナダ19.719.60.5%
全世界23.322.91.7%
台湾20.820.23.0%
オーストラリア17.216.73.0%
スペイン14.814.15.0%
スイス22.621.45.6%
先進国24.923.56.0%
ヨーロッパ17.616.56.7%
フランス23.919.621.9%
インド27.021.625.0%
米国大型グロース株37.226.938.3%
米国小型株63.842.849.1%
米国大型株29.016.476.8%
オランダ26.314.285.2%

CAPEレシオのフェアバリューからの乖離率(2023年3月末)

Research AffiliatesにはCAPEレシオのフェアバリュー(RA Fair Value)も載っています。先ほどと同様にフェアバリューからの乖離率を計算すると以下のようになります。
※私はこのフェアバリューをどうやって算出しているのか理解していませんが、中央値だけだと判断しにくい国があるので併せてチェックしています。

CAPEレシオ
(現在値)
CAPEレシオ
(Fair Value)
乖離率
ポーランド6.99.5-27.4%
ブラジル10.212.1-15.7%
中国11.013.0-15.4%
トルコ8.810.4-15.4%
マレーシア12.314.4-14.6%
韓国11.713.3-12.0%
ドイツ14.715.9-7.5%
日本18.920.2-6.4%
南アフリカ15.015.9-5.7%
英国13.414.2-5.6%
新興国13.914.7-5.4%
タイ15.716.5-4.8%
スペイン14.815.1-2.0%
インドネシア17.017.3-1.7%
スウェーデン17.617.9-1.7%
メキシコ17.717.8-0.6%
EAFE17.717.60.6%
オーストラリア17.217.10.6%
ヨーロッパ17.617.03.5%
カナダ19.719.03.7%
イタリア18.216.97.7%
米国大型バリュー株19.117.77.9%
台湾20.819.28.3%
スイス22.620.510.2%
全世界23.320.215.3%
フランス23.920.616.0%
先進国24.921.217.5%
インド27.022.420.5%
米国大型株29.023.423.9%
米国大型グロース株37.229.824.8%
オランダ26.320.428.9%
米国小型株63.845.041.8%

ところで、いつの間にかResearch Affiliatesで各国のイールドカーブ(10年-3ヶ月)が見られるようになっていました。

出典:Research Affiliates

イタリア、スペイン、ブラジル、インドネシア、南アフリカあたりはプラスですが、アメリカ以外も結構逆イールドになっているようです。



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