世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率(2022年12月末)


2022年12月末時点の世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率を見ていきます。

前回は2022年9月末で、だいたい四半期ごとにチェックしていこうと思っています。
 過去記事:世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率(2022年9月末)

※今回使ったデータはすべてResearch Affiliatesのものです。Research Affiliatesのサイトには世界各国の時系列レシオCAPEレシオ等いろいろな役立つ情報が載っているので重宝しています。
 過去記事:世界各国の時系列CAPEレシオが見られるサイト

CAPEレシオ中央値からの乖離率(2022年12月末)

「CAPEレシオの現在値÷CAPEレシオの中央値-1」で乖離率を計算すると、以下のようになります。

CAPEレシオ
(現在値)
CAPEレシオ
(中央値)
乖離率
日本18.233.5-45.7%
マレーシア12.820.2-36.6%
ポーランド7.311.3-35.4%
中国10.415.5-32.9%
韓国10.614.5-26.9%
メキシコ16.221.8-25.7%
ドイツ13.317.5-24.0%
イタリア16.718.4-19.4%
ブラジル11.614.4-19.4%
南アフリカ14.818.3-19.1%
スウェーデン16.620.1-17.4%
インドネシア17.319.9-13.1%
新興国13.415.2-11.8%
EAFE16.919.9-8.0%
タイ16.217.6-8.0%
英国13.314.2-6.3%
台湾19.020.1-5.5%
スペイン13.314.0-5.0%
全世界22.222.9-3.1%
カナダ19.419.6-1.0%
米国大型バリュー株19.419.5-0.5%
トルコ11.011.00.0%
ヨーロッパ16.616.41.2%
先進国23.923.51.7%
オーストラリア17.216.63.6%
スイス22.221.34.2%
フランス21.819.611.2%
米国大型グロース株33.426.924.2%
インド29.121.535.3%
米国小型株63.542.848.4%
オランダ23.214.164.5%
米国大型株27.816.469.5%

トルコは急回復して過去中央値まで戻ってきました。

出典:Research Affiliates

CAPEレシオのフェアバリューからの乖離率(2022年12月末)

Research AffiliatesにはCAPEレシオのフェアバリュー(RA Fair Value)も載っています。先ほどと同様にフェアバリューからの乖離率を計算すると以下のようになります。
※私はこのフェアバリューをどうやって算出しているのか理解していませんが、中央値だけだと判断しにくい国があるので併せてチェックしています。

CAPEレシオ
(現在値)
CAPEレシオ
(Fair Value)
乖離率
ポーランド7.39.8-25.5%
中国10.412.7-18.1%
韓国10.612.6-15.9%
マレーシア12.814.7-12.9%
ドイツ13.315.2-12.5%
ブラジル11.612.9-10.1%
日本18.219.8-8.1%
スペイン13.314.3-7.0%
新興国13.414.4-6.9%
南アフリカ14.815.9-6.9%
英国13.314.2-6.3%
メキシコ16.217.1-5.3%
トルコ11.011.6-5.2%
スウェーデン16.617.4-4.6%
タイ16.216.7-3.0%
EAFE16.917.2-1.7%
インドネシア17.317.4-0.6%
オーストラリア17.217.10.6%
ヨーロッパ16.616.50.6%
イタリア16.716.23.1%
カナダ19.418.83.2%
台湾19.018.33.8%
米国大型バリュー株19.417.89.0%
スイス22.220.39.4%
フランス21.819.611.2%
全世界22.219.712.7%
先進国23.920.814.9%
米国大型グロース株33.428.218.4%
オランダ23.219.220.8%
米国大型株27.822.821.9%
インド29.123.324.9%
米国小型株63.544.941.4%

ポーランド、中国、韓国が特に安くなっており、相変わらず高CAPEの米株はバリュー株とグロース株の差が少し縮まってきています。

全世界も四半期前からは少し上がったとはいえCAPE22.2なので脳死オルカン積立でも問題なさそうな感じですね。



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