国債利回り・株式益利回り・CAPE利回りと将来のリターン


米10年国債の将来10年間の名目リターンはほぼ投資した時点の利回りと一致します。

 参考:ONLINE DATA ROBERT SHILLER


一方、株式益利回りは将来の実質リターンに近くなるとも言われていますが、10年だとあまり一致せず、期間を20年に延ばすと割と近い感じになります。

 過去記事:株式益利回りと長期の実質リターン

CAPE利回り(CAPEレシオの逆数)ではこんな感じです。CAPE利回りのほうが若干良さそうです。


1970年以降

1970年以降ではどれも割と近い数値になっています。益利回りとCAPE利回りは2000年以降は結構乖離がありますが…




2023年6月30日時点の米10年国債の利回りは3.84%、S&P500のCAPEレシオは31.07なので、単純に利回りから計算すると、米10年国債の将来10年間の実質リターンは1.6%程度(インフレ率を10年のBEI2.22%)、S&P500の将来20年間の実質リターンは3.1%程度ということになります。

長期トレンド

一方、S&P500の実質トータルリターン指数の長期推移をみてみると、2021年とは違って過熱感はそれほどありません。

長期トレンドラインからの乖離をもとに考えると今後10年の実質リターンは4〜5%くらいになりそうで、個人的にもだいたいそんな感じになるんじゃないかなと思っています。


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