過去記事:米国債、投資適格社債の期待リターン
国債や投資適格社債は実際にそうなっているのですが、ハイイールド債だったらどうなるのかを今回調べてみました。
FREDのICE BofA US High Yield Index Effective YieldとICE BofA US High Yield Index Total Return Index Valueを使ってハイイールド債の利回りと将来5年間のリターンをグラフ化するとこうなります。
当たり前ですが、投資適格社債とは違って不況期等には結構乖離が大きくなっています。
リーマンショック時(2004→2009年)の大幅乖離はわかりやすいですが、1990年代後半から2000年代前半にかけても(あと直近も地味に)かなり乖離が大きいです。
この期間はトータルリターン指数がずっと横ばいだったようです。
好況が続けば投資時の利回りが将来のリターンとほぼ等しくなる一方で、運が悪ければ10%くらい低くなることも覚悟しておいたほうがよさそうですね。
今だとハイイールド債の利回りは9%程度なので5年間で悪ければほぼ横ばいくらい、良ければ7〜8%くらいですかね。
前回の記事では米株はしばらく高いリターンは望めなさそうなのでハイイールド債のほうが良いかもと書きましたが、株式が下落するときにはハイイールド債も下落する(ただし下落はマイルドな傾向)ので、5年ローリングリターンを見ても明確にハイイールド債がアウトパフォームしている期間は短いようです。
過去記事:ハイイールド債と長期社債
出典:Portfolio Visualizer |
とはいえリスクプレミアムぶん国債や投資適格社債よりは高いリターンが望めて、割高っぽい株式と比べるとそれなりに魅力的な選択肢に思えます。
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