米国株/M2とゴールド/M2


ゴールド建てではS&P500はまだ最高値を更新していません。

 過去記事:ゴールド建てS&P500トータルリターン指数


ゴールドではなくてM2で割ったらどうなるのかということで、まずは配当を含まないWilshire 5000をFREDで見てみました。



並べるとこうなります。


ONLINE DATA ROBERT SHILLERのS&P500トータルリターン指数(名目)を使った場合は2000年のピークを超えていました。それでも足元ではバブル感は全然ないですね。上昇ペースは年率3.5%程度です。


ゴールドの場合はこうなります。2月までなので足元のゴールド急騰は含まれていませんが、1980年や2011年に比べるとまだかなり低いです。

CPIで割ると右肩上がりですが、M2だと横ばいですね。ゴールドは中期的にはかなり上下するものの、長期的にはほぼM2と同じペースで上昇しているといえそうです。


M2/ゴールドにしたほうが見やすいかもしれません。

ちなみにビットコインはこうなります。これも2月までなので3月の急騰が含まれていませんが…






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コメント

  1. ゴールドの場合は全世界のマネーサプライを加味しないといけないと思います 今アメリカとEUのマネーサプライは増えてませんが、中国、日本、インドなどでは順調に拡大しています ドル建てでなく、円や人民元でみるとキレイに右肩上がりです ゴールドのほうがS&P500よりパフォーマンスがいいのはマネーサプライの増加率>>経済成長率である以上当然だと思います 2004年にゴールドetfが登場して本来のゴールドの価値が反映されるようになった結果かなと

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    1. 米ドル建てのゴールド価格と比べているのでM2はアメリカだけでいいんじゃないでしょうか。
      全世界の加重平均通貨建てみたいなゴールド価格を見ているのなら全世界のM2と比べないといけないと思いますが。
      また、後半もちょっとよく分からなかったのですが、株式リターンはある程度長い期間で見るとゴールドのリターンや経済成長率よりも高いのが普通だと思います。

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  2. ドルが上がる局面だと、各国が外貨準備を使って通貨の防衛をするので、流通するドルが増えます なのでアメリカのM2が伸びていなくとも実際投資に回るドルは増えています 全世界といわないまでも日本や中国、EU,イギリス、インド当たりのマネーサプライをドル換算で足して合わせたほうがより正確になるかなと 面倒だと思いますが

    後半ですが、確かに株のほうがより長期でパフォーマンスはいいですが、それはゴールドが2004年までetfがなく一般人にアクセスしにくかったからで、2004年以降のパフォーマンスでみるとゴールドのほうがS&Pよりもいいです。主要な指数で負けているのはナスダックくらいで大半の株式をアウトパフォームしています。株は1株利益に比例して株価が伸びる以上、株のパフォーマンスは経済成長率に依存しています。実際ドル建てのオルカンのパフォーマンスは世界の経済成長率とそんなに変わらないはず アメリカの株は解雇規制の関係で売り上げの成長よりもEPSの成長率のほうがずっといいのと、市場参加する人が多いこと、アメリカの外で活動するグローバル企業が多いことなどもあり、経済成長率よりもパフォーマンスはいいですが、それでも先ほど言ったようにS&Pよりもゴールドのパフォーマンスのほうがいいです。マネーサプライの増加率と経済成長率の乖離が酷くなるとよりパフォーマンスに差が出るかなと思います 日本なんかがいい例で、日経平均と円建てのゴールドのパフォーマンスはゴールドが圧勝です

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    1. 前半はアメリカに対して他の国のM2が増えているなら米ドルが他の国の通貨に対して上昇しているはずなので、米ドル建てゴールドを見るときはアメリカのM2でいいのではと思います。
      逆に全世界のM2が緩やかに増えているなか短期間でM2が10倍になった高インフレ国のことを考えると、その高インフレ国の通貨建てのゴールド価格は全世界のM2がほとんど増えていないのにも関わらずだいたい10倍になっているかと。

      後半については、株式のリターンは通常経済成長率よりも高くなります。
      主要先進国の長期的な実質経済成長率はだいたい2%程度でしたが、株式リターンは6〜7%でした。
      切り取る期間によってはゴールドのほうがリターンが高いことも当然ありますが、2004年以降だと配当込みではS&P500のほうが高いかと思います。
      このあたりについてはまた記事にしようと思っているので読んでいただければ嬉しいです。

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