ビットコインの上値余地について


キャシー・ウッド氏のビットコイン予測価格はインフレし続けており、最近では2030年までに1BTC=380万ドル(約6億円)に達する可能性があると主張しているそうです。

 参考:「ビットコインは2030年までに6億円に」ARKウッドCEO


以前、ゴールドの時価総額は全世界のGDPのだいたい5~15%くらいのあいだで推移しているという記事を書いたのですが、それでビットコインの上値余地を考えてみます。

 過去記事:全世界の株式時価総額、ゴールド時価総額と全世界のGDP


まず、IMFの予測によると2029年の世界のGDPは139兆ドルだそうです。


2030年のGDPは仮に2029年比5%増の146兆ドルとします。


ビットコインが2030年にはデジタルゴールドとして近年のゴールドと同じ地位を獲得するとした場合、世界のGDP146兆ドルの5%~15%とすると、ビットコインの時価総額は7.3兆ドル~21.9兆ドル、1BTC=35万ドル~104万ドルということになります。


1BTC=380万ドルの場合、時価総額は約80兆ドルとなり、世界のGDPの55%ということになってしまい、これはインフレが予想以上に急速なペースで進むとしてもなかなか考えにくい水準です。


超長期的にBTC本位制になるとするならば時価総額は世界のGDPと同水準まで上昇余地があると主張することはできるとは思いますが、2030年時点で55%にまで達するというのは相当無理がありそうですね…


キャシー・ウッド氏の以前の予測では基本的シナリオで2030年までに60万ドルと言っていたので、これならその時点のGDPの9%程度ということでそれなりに有り得そうな気がします。


私はとりあえず50万ドル前後くらいが基本シナリオかなとなんとなく思っています。




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