アンティ・イルマネン著『期待リターンII』に載っていた『The Rate of Return on Everything, 1870–2015(PDF)』という論文によると、超長期のグローバルの短期国債、長期国債、株式、住宅の実質リターンと名目リターンは以下のようになっているようです。
国と期間です。
意外に感じたのは債券で、米国に限れば1950年頃までは株式と債券ではほとんどリターンに差がなかったというデータもあるのですが、この論文では株式と長期国債でかなり大きな差が出ているので1950年までに限ったとしてもそれなりに大きな差がついていそうです。
ちなみに各国の株式と住宅の実質リターンは下表です。
(ちなみに日本は住宅6.54%、株式6.00%で住宅のほうが高いです。)
こういう超長期のデータをみると、株式や住宅のようなある程度の高リスク資産の長期保有はやっぱり報われると思って良さそうと改めて思いますね。
そしてハイイールド債とか新興国債とかリスクの高い債券も報われると同様に考えることもできそうですが、米国債券も金本位制と管理通貨制でかなり大きな差があったことを踏まえると通貨が怪しい新興国債はやっぱり微妙なのかなという気もします。
過去記事:米国株の債券に対する超過リターンは不安定
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