2018年上半期のダウの犬とオールシーズンズ戦略


早いもので今年も半分が過ぎてしまったので、今回は2018年上半期のダウの犬とオールシーズン戦略のパフォーマンスを検証してみたいと思います。
(過去記事:NYダウ構成銘柄の2017年トータルリターンと2018年ダウの犬
(過去記事:レイ・ダリオのオール・シーズンズ戦略

2018年上半期のダウの犬

まず、2018年のダウの犬は以下の10銘柄です。

配当利回り
VZ
ベライゾン・コミュニケーションズ
4.46%
IBM
インターナショナル・ビジネス・マシーンズ
3.91%
PFE
ファイザー
3.75%
XOM
エクソン・モービル
3.68%
CVX
シェブロン
3.45%
MRK
メルク
3.41%
KO
コカ・コーラ
3.23%
CSCO
シスコシステムズ
3.03%
PG
プロクター・アンド・ギャンブル
3.00%
GE
ゼネラル・エレクトリック
2.75%

ダウ構成銘柄からはGEが除外されて新たにWBA(ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス)が加わりましたが、ダウの犬では除外された銘柄もそのまま1年間保有するようです。

2018のパフォーマンスは以下のようになりました。
(検証にはPortfolio VisualizerのBacktest Portfolioを使っていて、年初来トータルリターンの他にCAGR(年平均成長率)、Stdev(ボラティリティ)、Sharpe Ratio(シャープ・レシオ)も載せています。)

年初来
リターン
CAGR StdevSharpe
Ratio
CSCO
シスコシステムズ
14.09%30.17%19.68%1.36
MRK
メルク
9.67%20.27%19.54%0.96
CVX
シェブロン
2.88%5.84%21.63%0.28
PFE
ファイザー
2.07%4.19%7.32%0.38
XOM
エクソン・モービル
0.93%1.86%23.25%0.12
VZ
ベライゾンコミュニケーションズ
-2.65%-5.24%22.46%-0.21
KO
コカ・コーラ
-2.69%-5.30%16.12%-0.36
IBM
インターナショナル・ビジネスマシーンズ
-7.00%-13.52%14.55%-1.04
PG
プロクター・アンド・ギャンブル
-13.57%-25.30%21.30%-1.34
GE
ゼネラルエレクトリック
-20.65%-37.04%19.84%-2.28
ダウの犬-1.69%-3.66%12.16%-0.35
S&P5002.58%5.22%11.77%0.35
ダウ平均(DIA)-0.91%-1.82%12.26%-0.22

年初来リターンはS&P500が+2.58%、ダウ平均が-0.91%に対して、ダウの犬は-1.69%とアンダーパフォームしています。

ダウの犬はCSCOとMRKが高パフォーマンスですが、それ以外は微妙でGEとPGはかなり足を引っ張っていますね。

2017年のダウの犬のトータルリターンは+23.1%で、S&P500(+21.7%)には勝っていますが、ダウ平均(+28.1%)には負けています。2018年は残り半年で挽回できるのでしょうか。

2018年上半期のオールシーズンズ戦略

検証するオールシーズンズ・ポートフォリオは以下の通りです。

アセットETF比率
株式IVV
iシェアーズ・コア S&P 500 ETF
30%
中期米国債IEF
iシェアーズ 米国国債 7-10年 ETF
15%
長期米国債TLT
iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF
40%
IAU
iシェアーズ ゴールド・トラスト
7.5%
コモディティGSG
iシェアーズ S&P GSCI
コモディティ・インデックス・トラスト
7.5%

2018年上半期のオールシーズンズ・ポートフォリオは以下のようになりました。

年初来
リターン
CAGR StdevSharpe
Ratio
IVV
iシェアーズ・コア S&P 500 ETF
2.51%5.08%11.79%0.34%
IEF
iシェアーズ 米国国債 7-10年 ETF
-2.05%-4.05%4.59%-1.22%
TLT
iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF
-3.01%-5.93%9.22%-0.79%
IAU
iシェアーズ ゴールド・トラスト
-3.92%-7.68%8.12%-1.13%
GSG
iシェアーズ S&P GSCI
コモディティ・インデックス・トラスト
10.01%21.03%10.06%1.81%
オールシーズンズ・ポートフォリオ-0.30%-0.60%5.55%-0.36
S&P5002.58%5.22%11.77%0.35
ダウ平均(DIA)-0.91%-1.82%12.26%-0.22

年初来リターンはS&P500が+2.58%、ダウ平均が-0.91%に対して、オールシーズンズ・ポートフォリオは-0.30%です。S&P500には負けていますが、ダウ平均には微妙に勝っていますね。

オールシーズンズは債券比率が高いですが、今回のような金利上昇局面でも債券の下落をコモディティの上昇が相殺してくれているので、うまく出来ているなと改めて思いました。
(と言ってもまだ半年間だけですが…)

また、最大ドローダウンはS&P500が-6.16%、ダウ平均が-7.26%に対して、オールシーズンズ・ポートフォリオは-2.94%でした。

ちなみに、私のポートフォリオの年初来リターンは-1.09%で、ダウの犬にはギリギリ勝っていますが、S&P500、ダウ平均、オールシーズンズには負けています。

今後も定期的にチェックしていきたいと思います。



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