英国ADRと英国現物株


私のポートフォリオの2割近くは英国ADRです。

低所得だと外国税額控除があまり使えないため、高配当株は同じ条件なら現地源泉税率が10%の米国株よりも非課税の英国株を好んでいます。

保有銘柄はBTI(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)、GSK(グラクソ・スミスクライン)、DEO(ディアジオ)、NGG(ナショナル・グリッド)、VOD(ボーダフォン)です。

サクソバンク証券で英国現物株が買えるようになったので、ADRと英国現物株のメリットとデメリットを考えてみました。

イギリスADR

ADRはドル建てで取引ができるので便利なのですが、配当を受け取る際にADR手数料が引かれてしまいます。
(過去記事:ADR手数料
(過去記事:ADR手数料を調べる方法

配当に占めるADR手数料の割合は、直近だとBTIが0.7%($0.005÷$0.6791980)、GSKが1.0%($0.005÷$0.490846)、DEOが0.48%($0.01÷$2.091123)、NGGが0.9%($0.01÷$1.0616)、VODが2.8%($0.015÷$0.530472)でした。

多くの銘柄はだいたい1%前後だと考えておけば良さそうです。ただ、DEOとVODは年2回配当で配当月によって差があり、DEOはやや低め、VODはやや高めです。

買付コストはSBI証券の場合、住信SBIネット銀行を経由すれば為替手数料が片道4銭(≒片道約0.04%)、売買手数料(税抜き)が約定代金の0.45%(下限5米ドル、上限20米ドル)です。

サクソバンク証券の場合は、為替手数料が片道0.2%、売買手数料が約定代金の0.2%(下限5米ドル、上限15米ドル)です。

サクソバンク証券のほうが買付コストは安いですが、私は毎月1,111ドル程度を目安に買っているので、この場合はどちらも売買手数料が下限の5ドルで、為替手数料の分だけSBI証券のほうが安くなります。

また、SBI証券では配当は米ドルのまま受け取ることができるのに対して、サクソバンク証券では為替手数料0.2%で円貨に変換されてしまいます。DRIPを選択すると株式で受け取ることができ、為替手数料がかかりませんが、端株部分は現金(円貨)受取になります。

イギリス現物株

現物株はADR手数料が引かれませんが、買い取引では印紙税(取引代金の0.5%)、売買取引でPTM賦課金1英ポンド(ただし取引代金が1万英ポンドを超える場合のみ)がかかるようです。

PTM賦課金はあまり気にする必要もなさそうですが、0.5%の印紙税はかなり大きいですよね…SBI証券の売買手数料並みです。

サクソバンク証券で英国現物株を購入した場合、為替手数料が片道0.2%、売買手数料が約定代金の0.1%(下限8英ポンド)、さらに0.5%の印紙代、1万英ポンドを超える場合は1英ポンドのPTM賦課金がかかるということになります。

ADRと現物株の買付コスト比較

SBI証券でのADR、サクソバンク証券でのADR、サクソバンク証券での現物株の買付にかかるコストを表にまとめてみました。

売買手数料為替手数料印紙代PTM賦課金
ADR(SBI証券)0.45%約0.04%--
ADR(サクソバンク証券)0.20%0.20%--
現物株(サクソバンク証券)0.10%0.20%0.50%1GBP ※
※PTM賦課金は約定金額1万ポンド未満では掛かりません。

一見、現物株は低コストだと思いましたが、印紙代が高すぎるので結局はADRを買ったほうが安くつきますね。しかも、サクソバンク証券での英国現物株の売買手数料は下限8ポンドなので、手数料率0.1%にするためには売買代金が8,000ポンド(現在のレートでは約108万円ほど)も必要です。

現物株はADR手数料が引かれませんが、買付コスト差を回収するまではかなり時間がかかりそうです。ADR手数料が配当に占める割合はだいたい1%前後なので、配当利回り3%とすると、ADR手数料がADR株価に占める割合はだいたい0.03%前後です。

ということで、英国株はADRと現物株の選択肢がある場合はADRを選んだほうが良さそうだという結論に至りました。

英国現物株はRB(レキットベンキーザー)やRCP(RITキャピタル・パートナーズ)など、ADRが存在しない銘柄だけにしたいと思います。
(過去記事:ロスチャイルド卿が率いるRCP(RITキャピタル・パートナーズ)


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コメント

  1. こんにちは!

    英国ADRは私もSBI証券でBTIを少しだけ買っています。
    いつもNISA預かりで買っているので手数料を気にしたことが無かったのですが、配当金に対して少額の手数料が引かれているんですね。知りませんでした。

    また証券会社によっては外国株の現物取引もできる(ただし手数料は高い)ということを知り、まだまだ自分は不勉強だなあと思い知りました。

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    1. こんにちは。

      英国ADR、NISAで買うのにはちょうど良いですよね。
      私もNISAはSBI証券で、英国ADRや買付手数料が無料なのでETFを買っています。

      ADR手数料はSBI証券だと配当支払通知書の「外国手数料」という項目でひっそりと引かれています。
      私が最初に使っていたマネックス証券ではもう少し分かりやすい形で引かれていたので気付いたのですが、SBI証券だけだと多分ずっと気付くことはなかったんじゃないかなと思います。
      (マネックスではBUDのADR手数料が高額だったので驚いて色々調べましたが、BTIとかだと配当の1%程度なので無視していたかもしれません。)
      外国株投資はまだまだ検索してみても答えが見つからないことがありますよね。

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