金銀比価とシルバー版オールシーズンズ・ポートフォリオ


今年6月、金銀比価(ゴールド価格÷シルバー価格)は26年ぶりに90超まで上昇したそうです。
 参考:金銀比価が26年ぶりの高さへ(BullionVault)

金銀比価

BullionVaultによると、金銀比価は中世欧州ではほぼ12で保たれていましたが、19世紀フランスの金銀複本位制の際には15.5、20世紀初頭に金本位制が導入されてからは30超まで上昇し、金本位制が終わった1971年以来の平均値は58.4となっているそうです。

出典:BullionVault

上のチャートは最新のデータが入っていないのでTradingViewで見てみると、今年7月には93超まで上昇したようです。1940年頃には100近くまで上がっているので史上最高値ではありませんが、現在のシルバーはゴールドと比べて歴史的な割安水準にあるといえそうです。

出典:TradingView

ゴールドに分散投資してリスクを減らす戦略をとっている方は多いと思いますが、シルバーはあまり一般的ではないような気がします。

ゴールドを組み入れたポートフォリオではレイ・ダリオのオールシーズンズ・ポートフォリオ(株式30%:中期米国債15%:長期米国債40%:ゴールド7.5%:コモディティ7.5%)が有名ですが、今回はゴールドの代わりに相対的に割安なシルバーを組み入れるとどんな感じなのかを調べてみました。

シルバー版オールシーズンズ・ポートフォリオ

Portfolio Visualizerでシルバー版オールシーズンズ・ポートフォリオのバックテストをしてみました。

Portfolio 1が通常のオールシーズンズ・ポートフォリオ、Portfolio 2がゴールドETFをシルバーETFに置き換えたシルバー版です。


2006年8月以来のパフォーマンスは以下のようになっています。Portfolio 2(シルバー版)はゴールドをシルバーに置き換えた分だけやや高リスク低リターンになっていますが、線はほとんど重なって見えますね。


各アセット同士の月次の相関係数は以下の通りです。この期間(2006年8月~2019年11月)ではゴールドよりもシルバーのほうが株式や債券との相関が低くなっています。


ちなみにシルバーはゴールドやコモディティよりもさらに高ボラティリティです。


ちなみに通常のオールシーズンズ(左)とシルバー版(右)のリスクパリティ・ポートフォリオは以下のようになります。
(期間は同じく2006年8月~2019年11月です。)


インフレヘッジとしてのシルバー

ゴールドはインフレヘッジとして使われますが、シルバーも同様の効果があるようです。
 過去記事:インフレヘッジとしては株式や短期債よりもゴールドが有効

下グラフは米国のインフレ率とシルバー価格を並べたものです。

出典:Sunshine Profits

ゴールド(下グラフ)と同様にシルバーもインフレと正の相関があるように見えます。1980年頃の高インフレ期にはシルバーの上昇が凄まじいことになっていますね。

出典:Sunshine Profits

私は金利を生まないゴールドやシルバー、コモディティなどには投資しない方針なのですが、もし投資するなら今はゴールドよりもシルバーのほうがいいのかなと何となく思いました。


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コメント

  1. 銀安いですよね、銀下がった時に銀地金、銀のスプーン、フォーク買いました
    銀1キロの地金でも6万ちょいで買えたような記憶が、消費税上がる前に買えば
    売る時に消費税の差額分もうかるかも、ペーパーアセットだけじゃなく貴金属も
    コレクションで楽しいですよ

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    1. 地金は売買コストが高いので以前は微妙だなと思っていたんですが、これからも消費税が上がり続ける可能性を考えると案外良いのかもと思うようになりました。
      金地金1kgは気軽に買える価格ではありませんが、たしかに銀地金なら手頃ですもんね。
      ただ、自宅保管は盗難や災害リスクが怖いですし、かと言って貸金庫は少額では高コストになってしまうので私には少しハードルが高そうです。

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