全世界・先進国・新興国・米国のセクター別PER(2019年12月末時点)


今回は全世界・先進国・新興国・米国のセクター別PERを調べてみました。

なお、今回使用したデータはすべてMSCIのものです。

セクター比率(2019年12月末)

2019年12月末の全世界・先進国・新興国・米国のセクター比率は以下のようになっています。

セクター別のPER(2019年12月末)

まずは2019年12月のセクター別PERです。

全世界先進国新興国米国
情報技術26.5528.0518.6127.65
金融12.5713.2710.1015.01
ヘルスケア25.3125.1034.9825.29
一般消費財21.9920.8430.8527.48
資本財19.3119.7514.5321.39
コミュニケーション
・サービス
22.5922.1325.4924.53
生活必需品21.9721.6026.1922.59
エネルギー14.0615.948.9918.91
素材17.9719.0114.5824.53
公益18.5519.2214.0023.41
不動産19.7522.979.4939.24
平均19.2520.0315.0223.09

グラフ化すると以下のようになります。
基本的に新興国のPERが低いですが、ヘルスケア、一般消費財、コミュニケーション・サービス、生活必需品では新興国が最も高PERです。

一般消費財はアリババ、コミュニケーション・サービスはテンセント・ホールディングスがそれぞれ約4割を占めており、生活必需品はアンベブ(5.6%)、FEMSA(4.7%)、ヒンドゥスタン・ユニリーバ(4.5%)、ウォルマート・メキシコ(3.8%)などがあります。
 過去記事:【新興国生活必需品】FMX(FEMSA)とABEV(アンベブ)が気になる

新興国で最も高PERのヘルスケアは以下の銘柄が含まれています。
出典:MSCI

不動産セクターのPER差について

なお、不動産セクターは米国と米国外でかなりPER差がありますが、これはサブセクター構成が全く違うためです。

VNQ(バンガード不動産ETF)とVNQI(バンガード・グローバル(除く米国)不動産ETF)についての下記記事でも書いたのですが、米国の不動産セクターはREIT主体であるのに対して、米国外ではReal Estate Development、Real Estate Operating Companies、Diversified Real Estate Activitiesなどのウェイトがかなり大きいです。
 過去記事:【REIT ETF】VNQとVNQIはサブセクターの差が大きい

特に新興国ではReal Estate Developmentが68.34%、Real Estate Operating Companiesが13%、Diversified Real Estate Activitiesが11.04%を占めており、REITは7.62%しか含まれていません。
出典:MSCI

REIT主体の米国と不動産デベロッパー主体の米国外では安定性が全く違うと思われるため、PERに大きな開きがあるのは当然といえるのではと思っています。

ちなみに私は不動産デベロッパーよりもREITに投資したい派なので、国際分散させるならVNQ+VNQIよりもREET(iシェアーズ グローバルREIT ETF)を買いたいです。
 過去記事:REET(iシェアーズ グローバルREIT ETF)

セクター別の予想PER(2019年12月末)

次は2019年12月のセクター別予想PERです。

全世界先進国新興国米国
情報技術21.0721.8816.2422.01
金融11.3311.929.2013.11
ヘルスケア17.6817.5026.8716.75
一般消費財18.6418.4219.8823.16
資本財16.4016.8211.9517.73
コミュニケーション
・サービス
18.4118.1719.8619.37
生活必需品19.4519.2921.2020.21
エネルギー13.1314.628.8317.46
素材15.0916.3011.4218.24
公益16.8217.6511.7019.76
不動産19.9725.417.4442.79
平均16.3417.0012.7918.74

グラフ化すると以下のようになります。
※米国不動産セクターは42.79なので実際には横軸から突き抜けています。

金融・エネルギー・素材セクターを除いたPER

新興国は他地域よりも低PERですが、これはシクリカル低PERの金融やエネルギー、素材セクターのウェイトが高いためでもあります。

この3セクター(金融やエネルギー、素材セクター)を除いたPERを計算すると以下のようになります。

全世界先進国新興国米国
PER19.2520.0315.0223.09
PER
(3セクター除く)
22.7022.9420.8325.57
予想PER16.3417.0012.7918.74
予想PER
(3セクター除く)
18.6418.9316.4320.26
新興国のPERは先進国と比べて約25%低いですが、3セクター除外後では約9%に縮まりました。

セクター比率を揃えたPER

3セクターを単純に抜いただけだと新興国に不利なので、セクター比率を全世界に揃えて調整したPERを計算すると以下のようになります。


全世界先進国新興国米国
PER19.2520.0315.0223.09
PER
(セクター調整)
19.2519.8516.3822.32
予想PER16.3417.0012.7918.74
予想PER
(セクター調整)
16.3416.9013.7818.33

セクターを全世界に揃える調整を加えた場合では新興国は先進国と比べて18%低いです。

私は新興国株に強気ですが、セクターの違いを考慮すると見た目ほどの差はないんじゃないかなと思っています。


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