レラティブCAPEレシオの推移(ヨーロッパ/米国、日本/米国)


今回はレラティブCAPEレシオ※をみていきます。
※レラティブCAPEレシオって一般的に使われるのかよく分かりませんが、レラティブPERは見たことがある気がするので作ってみました。

データはShiller Barclays CAPE Indicesのものを使っています。本当は新興国と先進国とかで見たかったのですが、データがないので「ヨーロッパのCAPEレシオ÷米国のCAPEレシオ」と「日本のCAPEレシオ÷米国のCAPEレシオ」を作りました。
 過去記事:世界各国のCAPEレシオ(シラーPER)が見られる3サイト

レラティブCAPEレシオの推移(ヨーロッパ/米国)

レラティブCAPEレシオ(ヨーロッパのCAPEレシオ÷米国のCAPEレシオ)は以下のように推移しています。期間は1981/12~2020/1です。
レラティブCAPEの最大値は1.27、平均値は0.86、中央値は0.83、最小値は0.66、2020年1月末現在は0.70となっています。2014/10に底を打ってからやや上昇傾向にありますが、歴史的に見てかなり低水準です。

ヨーロッパと米国それぞれのCAPEレシオは以下のように推移しています。
リーマンショックまでは大きな差は無く、似たような動きをしていたようです。

レラティブCAPEレシオの推移(日本/米国)

レラティブCAPEレシオ(日本のCAPEレシオ÷米国のCAPEレシオ)は以下のように推移しています。期間は1981/12~2020/1です。
レラティブCAPEの最大値は4.43、平均値は1.96、中央値は1.71、最小値は0.68、2020年1月末現在は0.69となっています。日本のCAPEレシオが乱高下しているのでレラティブCAPEもブレが激しいですが、こちらも歴史的低水準にあります。

日本と米国それぞれのCAPEレシオは以下のように推移しています。
日本株は景気後退期にEPSがマイナスになりやすく、CAPEレシオがとんでもない高値になりがちですが、リーマンショック以降は似たような水準で推移しており、足元では米国が上昇、日本が下落して差が広がっています。

補足:CAPEレシオとその後10年間のトータルリターン

最後にCAPEレシオとその後10年間のトータルリターン(ドル建て)のグラフを貼っておきます。

これは以前、インフレ調整後の実質トータルリターンで作ったのですが、ヨーロッパは無かったので作ってみました。
※今回は面倒なのでインフレ調整前のドル建て名目トータルリターンです。
 過去記事:世界各国のCAPEレシオとその後10年間の実質トータルリターン



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