一般に低金利下では公益や生活必需品といった債券代替セクターが選好されると言われていますが、公益セクターは海外売上比率が低いためか、金利低下で特に買われているように思えます。
ちなみに私はディフェンシブ高配当株が好きですが、公益セクターは成長率の割に高PERとか、災害リスクが十分に織り込まれているのか謎という理由でほとんど保有しておらず、全然恩恵を受けていません。
各セクターのパフォーマンス(2018年7月~2020年1月)
Portfolio Visualizerでセクター再編後の各セクターのCAGR(年率トータルリターン)、Stdev(ボラティリティ)、最大ドローダウン、シャープレシオを調べてみました。(期間は2018年7月~2020年1月で、表はシャープレシオの降順です。)
公益セクターは年率リターン23.28%、ボラティリティ9.26%、最大ドローダウン-3.99%、シャープレシオ2.10となっており、リターンはテクノロジー(23.75%)とほぼ同じで、他は全セクター中で最も優れています。
1999年1月以来でも地味に強い公益株
ETF設定来(1999年1月~2020年1月)でみても、公益株は地味に強いです。(表はシャープレシオの降順です。)
公益はリターンでは4位、シャープレシオでは3位です。
各セクターのCAPEレシオとPER
最後にgurufocusでは各セクターのCAPEレシオ(シラーPER)とPERを見てみます。金利低下余地がもうほとんど無さそうなので更なるバリュエーション拡大は望めないでしょうし、今後のアウトパフォームは難しいんじゃないかなと思っているのですが、私は2018年にも同様に考えていて間違っていたので今回も間違っているかもしれません。
また、下記記事では公益セクター主要銘柄のリーマンショック前からのPER推移を調べましたが、ほとんどの銘柄がリーマンショック前のピークを大きく上回っているので、相場下落時の下落耐性もあまり見込めなさそうに思っています。特に水道株(AWKやAWR等)はハイテク株のような高PERになっているので厳しそうな気がします。
過去記事:公益セクター主要銘柄のPER推移
同じことは生活必需品セクターのPG(プロクター&ギャンブルP&G)やKO(コカ・コーラ)等についても言えることですが…
過去記事:生活必需品株のディフェンシブ性について:主要銘柄のPER推移
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