世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率(2020年9月末)


2020年9月末時点の世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率を見ていきます。

前回は2020年6月末で、だいたい四半期ごとにチェックしていこうと思っています。
 過去記事:世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率(2020年6月末)

※今回使ったデータはすべてResearch Affiliatesのものです。Research Affiliatesのサイトには世界各国の時系列レシオCAPEレシオ等いろいろな役立つ情報が載っているので重宝しています。
 過去記事:世界各国の時系列CAPEレシオが見られるサイト

CAPEレシオ中央値からの乖離率(2020年9月末)

「CAPEレシオの現在値÷CAPEレシオの中央値-1」で乖離率を計算すると、以下のようになります。

CAPEレシオ
(現在値)
CAPEレシオ
(中央値)
乖離率
日本19.135.7-46.5%
トルコ6.411.4-43.9%
EAFE15.724.2-35.1%
メキシコ14.722.3-34.1%
マレーシア13.720.6-33.5%
インドネシア13.920.9-33.5%
タイ12.418.1-31.5%
ポーランド8.111.6-30.2%
スペイン10.314.0-26.4%
香港14.118.3-23.0%
英国11.614.4-19.4%
イタリア15.218.2-16.5%
南アフリカ15.718.6-15.6%
韓国12.814.4-11.1%
新興国13.314.9-10.7%
ヨーロッパ15.316.9-9.5%
アジア(除く日本)15.717.2-8.7%
ドイツ16.117.6-8.5%
フランス18.119.3-6.2%
オーストラリア15.916.5-3.6%
中国15.615.9-1.9%
カナダ19.219.4-1.0%
スウェーデン19.820.0-1.0%
ロシア6.46.40.0%
インド22.021.33.3%
先進国23.121.57.4%
ブラジル15.313.910.1%
米国小型株47.141.413.8%
台湾22.119.413.9%
全世界21.718.716.0%
スイス25.020.820.2%
米国大型株30.816.389.0%

CAPEレシオのフェアバリューからの乖離率(2020年9月末)

Research AffiliatesにはCAPEレシオのフェアバリュー(RA Fair Value)も載っています。先ほどと同様にフェアバリューからの乖離率を計算すると以下のようになります。
※私はこのフェアバリューをどうやって算出しているのか理解していませんが、中央値だけだと判断しにくい国があるので併せてチェックしています。 

CAPEレシオ
(現在値)
CAPEレシオ
(Fair Value)
乖離率
トルコ6.410.3-37.9%
ポーランド8.111.4-28.9%
ロシア6.48.9-28.1%
スペイン10.312.9-20.2%
タイ12.415.2-18.4%
英国11.613.3-12.8%
インドネシア13.915.7-11.5%
マレーシア13.715.4-11.0%
韓国12.814.2-9.9%
メキシコ14.716.1-8.7%
香港14.115.1-6.6%
新興国13.314.2-6.3%
南アフリカ15.716.3-3.7%
イタリア15.215.6-2.6%
ヨーロッパ15.315.7-2.5%
中国15.616.0-2.5%
アジア(除く日本)15.716.0-1.9%
EAFE15.715.9-1.3%
ドイツ16.116.2-0.6%
ブラジル15.315.30.0%
日本19.119.10.0%
オーストラリア15.915.90.0%
フランス18.117.44.0%
カナダ19.217.97.3%
スウェーデン19.818.38.2%
インド22.019.811.1%
台湾22.119.513.3%
全世界21.718.914.8%
先進国23.120.015.5%
スイス25.020.919.6%
米国大型株30.823.232.8%
米国小型株47.133.341.4%

Research Affiliatesのサイトでは様々なアセットの今後10年間の期待トータルリターンが見られるのですが、2020/9/30時点では相変わらずロシアが最も高い13.5%(インフレ調整後ドル建て)となっています。3ヶ月前は13.7%だったのでほぼ変わりありません。

出典:Research Affiliates

ロシアの次はトルコ(+11.7%)、スペイン(+9.3%)、インドネシア(+8.8%)、マレーシア(+8.6%)で、米国大型株は+0.2%となっています。



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