一括投資と積立投資


新NISAがもうすぐ始まるからか、一括投資か積立投資かという話を再びよく目にするようになっている気がします。

株式の場合、一括投資のほうがリターンがよくなることが多いので合理的だと言われていますが、バリュエーションが高くなっており今までのような高リターンが望みにくい現状では積立投資のほうが良くなる可能性もまあまああるんじゃないかなと思っています。

ドルベースでは低めとはいえ向こう10年では国債以上のリターンを生むんじゃないかなと楽観していますが、円ベースでは為替差損が結構大きそうな気がします。

OECDによるとドル円の購買力平価は2022年時点で97.57と現在よりも約35%低くなっており、仮に10年でこの水準までドル円が下落すると為替損失が年率4.2%という結構ひどいことになってしまいます。

購買力平価/実勢レートの推移。
(2023年のPPPは2022年の数値を使っています。)
ドル円100以下はなかなかなさそうな気もしますが、コロナ前の110くらいは普通にありそうですし、10年間で年率3~4%くらいの為替差損は考えておいたほうが良さそうに思えます。というか普通にもっと短期間で戻りそうな気も…

まあ日本円が低所得国通貨みたいになって購買力平価でみて常に放置され続けるという可能性もありますが、外貨建資産についてはそれなりの為替差損を見込んでおいたほうが良いかなと思っています。



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