低CAPE ETFのGVAL、相変わらず不調


低CAPE国に投資するGVAL(カンブリア・グローバル・バリューETF)というETFがあります。

 過去記事:GVAL(カンブリア・グローバル・バリューETF)


パフォーマンス低迷のためか途中からアクティブ運用に切り替わり、その後サクソバンク証券では脱法ETF化してしまったので今はもう保有していないのですが、一時は私の主力だったETFです。


久しぶりにパフォーマンスをみてみると相変わらず不調のままで、EFVにも負けています。とはいえ過去10年ではEFAでも年率4.26%とかなので、米国株を除外するとかなり厳しい状況が続いていますね…

※GVALは高CAPEの米国をずっと含んでいないので、比較対象はEFA(MSCI EAFE)とEFV(MSCI EAFE Value)にしています。


出典:Portfolio Visualizer

5年ローリングではこうなっています。GVALはウクライナ侵攻の時点でそれなりにロシア株が組み込まれていたはずなので、最近の不調はその影響が結構あるのではと思っていますが、それがなくてもEFVに勝てるかどうかというところだったんじゃないかなという気がします。

出典:Portfolio Visualizer


そもそもこの10年程度は米国株以外はほとんどEPS成長がないので、米国との格差がこれだけできているのも仕方ないといえば仕方ないんですよね。


ちなみに直近(2024年3月末)時点のGVALのポートフォリオはこうなっています。



私が最後に見たときとそこまで変わり映えはしていませんが、ロシア、ギリシャ、コロンビア、ポルトガル、トルコの代わりにイタリア、ブラジル、マレーシア、香港が組み入れられています。


低CAPE系ではCAPEレシオとモメンタムを組み合わせた米国セクターETFは割とうまくいっているみたいですが、グローバルCAPEもやっぱり万年下がり続けている国は除外するとかしないとなかなか厳しそうな感じがしますね。

 過去記事:【CAPE最後の砦】CAPD(iPath Shiller CAPE Index ETN)




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