世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率（2025年6月末）

※今回使ったデータはすべてResearch Affiliatesのものです。Research Affiliatesのサイトには世界各国の時系列レシオCAPEレシオ等いろいろな役立つ情報が載っているので重宝しています。
　過去記事：世界各国の時系列CAPEレシオが見られるサイト

CAPEレシオ中央値からの乖離率（2025年6月末）

「CAPEレシオの現在値÷CAPEレシオの中央値-1」で乖離率を計算すると、以下のようになります。

	CAPEレシオ （現在値）	CAPEレシオ （中央値）	乖離率
コロンビア	10.4	18.9	-45.0%
オーストリア	11.8	21.1	-44.1%
トルコ	7.0	10.5	-33.3%
チリ	12.9	18.9	-31.7%
フィリピン	14.7	21.4	-31.3%
ブラジル	9.3	13.5	-31.1%
日本	21.7	31.3	-30.7%
マレーシア	14.0	19.5	-28.2%
インドネシア	13.7	19.0	-27.9%
タイ	12.5	17.3	-27.7%
エジプト	8.8	12.1	-27.3%
メキシコ	16.6	21.4	-22.4%
香港	13.5	17.4	-22.4%
フィンランド	16.2	20.5	-21.0%
シンガポール	15.9	18.4	-13.6%
先進国小型株	22.2	25.5	-12.9%
中国	13.6	14.9	-8.7%
スウェーデン	18.5	19.7	-6.1%
南アフリカ	17.2	17.9	-3.9%
デンマーク	25.9	26.7	-3.0%
韓国	13.7	14.1	-2.8%
先進国（除く米国）	19.3	19.7	-2.0%
ハンガリー	10.8	10.9	-0.9%
ポーランド	10.9	11.0	-0.9%
スイス	21.6	21.5	0.5%
イタリア	18.6	18.4	1.1%
英国	15.1	14.7	2.7%
フランス	21.2	19.9	6.5%
ヨーロッパ（除く英国）	20.4	19.1	6.8%
アジア（除く日本）	18.0	16.6	8.4%
ドイツ	19.2	17.4	10.3%
ペルー	21.3	19.3	10.4%
ヨーロッパ	18.9	17.1	10.5%
オーストラリア	19.0	16.8	13.1%
新興国	17.1	15.1	13.2%
ベルギー	17.6	15.5	13.5%
ノルウェー	16.3	14.3	14.0%
カナダ	23.4	19.7	18.8%
全世界	27.8	23.0	20.9%
スペイン	17.6	14.3	23.1%
先進国大型株	29.9	24.0	24.6%
台湾	26.4	20.5	28.8%
イスラエル	20.5	15.5	32.3%
チェコ	15.2	11.2	35.7%
アイルランド	23.7	17.0	39.4%
ポルトガル	18.7	13.3	40.6%
ニュージーランド	24.5	16.3	50.3%
インド	36.6	22.7	61.2%
オランダ	26.2	14.7	78.2%
米国大型株	37.3	16.5	126.1%

CAPEレシオのフェアバリューからの乖離率（2025年6月末）

Research AffiliatesにはCAPEレシオのフェアバリューも載っています。先ほどと同様にフェアバリューからの乖離率を計算すると以下のようになります。
※私はこのフェアバリューをどうやって算出しているのか理解していませんが、中央値だけだと判断しにくい国があるので併せてチェックしています。

全般的に3か月前と比べて大幅に回復しましたが、相変わらずトルコやエジプト、南米は安く、インドと米国は高いです。

トルコはエルドアン氏の最大の政敵であるイスタンブール市長逮捕収監に端を発した野党系首長弾圧が続いており、株価も低迷しています。

インドネシアも軍国化っぽい雰囲気ですし、低CAPE国は政情不安定国が多いのでなかなか厳しそうな状況が続いていますね。そもそもコロンビア（ICOL）とかエジプト（EGPT）は償還されてしまいましたし。

DGSのほかはILF（iシェアーズ ラテンアメリカ 40 ETF）を買っていこうかなと思っていますが試しに少額を買ってからは全く買い増ししていません。