【グローバル超高配当株】SDIV(Global X SuperDividend ETF)


今回は下記記事でご紹介した「毎月配当を出す利回り7-10%のETF」のうち、最もAUMが大きいSDIV(Global X SuperDividend ETF)について調べてみました。
 過去記事:【お問い合わせ】毎月配当を出す利回り7-10%のETF

Solactive Global SuperDividend Index

SDIVが連動する「Solactive Global SuperDividend Index」は世界で最も配当利回りが高い100銘柄で構成される均等加重指数です。

最低時価総額や流動性等の条件を満たすグローバル株式のうち100銘柄を均等保有し、四半期ごとに減配もしくは減配しそうな銘柄を入れ替え、リバランスは年1回行われるそうです。

経費率はグローバル高配当株ETFのDEW(ウィズダムツリー世界株高配当ファンド)と同じですし、AUMも十分に思えますが、高利回りの割にPERが21.73と高いです。


経費率PER分配金
利回り
AUM
($10億)
銘柄数
SDIV0.58%21.738.62%0.97102
VT0.09%20.852.28%13.868353
DEW0.58%15.803.70%0.09751

ただ、SDIVにはREITみたいにPERでは評価できない銘柄が多く含まれているので、このETFのPERはあまり参考にならないかもしれません。
※REITの場合はPERよりもFFO(Funds From Operation)倍率が使われるようです。
 過去記事:米国REITのFFO倍率と配当(分配金)利回り推移

セクター比率

2019年9月末時点のものなので古いですが、セクター比率は以下のようになっています。モーゲージREIT、REIT、金融セクターで約55%を占めており、テクノロジーやヘルスケアはゼロです。
出典:Global X

約2割がモーゲージREITとなっていますが、これは借金してレバレッジをかけた上でモーゲージ証券(住宅ローン=モーゲージを担保として発行される債券)に投資しているので、金利上昇には非常に弱いと思われます。
※通常のREITの場合は金利上昇局面(≒インフレ上昇局面)には借入金利だけでなく賃料も引き上げることができるのでイメージほど弱くないようですが、モーゲージREITは住宅ローンからのキャッシュフローなので借入金利が上がるとかなり厳しそうな気がします。
 過去記事:金利上昇局面の米国REIT

国別構成比率

国別構成比率は以下のようになっています。VTやDEWとは異なり、米国比率が5割以下で、オーストラリアやロシア、ブラジル、南アフリカの比率が高いです。ナイジェリアが0.76%含まれる一方で日本がゼロというのも珍しいですね。
出典:Global X

月次分配金履歴

SDIVの月次分配金履歴をグラフ化してみました。最初は月によってかなりバラツキがありましたが、2013年2月からは安定しています。ただし増配はほとんど期待できなさそうです。

パフォーマンス比較(2011年7月~2019年12月)

SDIVは2011/6/8に設定されたETFなので、2011年7月~2019年12月のパフォーマンスをVT、DEWと比べてみました。

出典:Portfolio Visualizer

2019年まではDEWとほとんど互角だったようですが、2019年12月末時点では年率リターン3.32%、ボラティリティ14.28%と残念なパフォーマンスです。

世界で最も高利回りな100銘柄で構成されているので配当成長・株価成長はほとんど望めませんが、高配当好きにはたまらないETFかもしれません。


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