家計金融資産の株式比率が上昇すると将来のリターンは低下する


家計金融資産の株式比率と将来のリターンは逆相関というグラフをTwitterで見かけたので、できる限り長期間のグラフを自分でも作ってみました。


家計金融資産の株式比率はFREDのHouseholds and Nonprofit Organizations; Directly and Indirectly Held Corporate Equities as a Percentage of Financial Assets; Assets, Level (BOGZ1FL153064486Q)、S&P500のリターンはmultpl.comのデータをもとに10年後の実質トータルリターン(年率換算)を計算しています。実質トータルリターンの計算方法は下記記事と同じ方法です。

(Households and Nonprofit Organizationsなので家計だけじゃないみたいですが、他に適当なものが見当たらなかったのでこれを使っています。)

 過去記事:【長期金利と株式リターン】良い金利上昇と悪い金利上昇


1945〜2021年の家計金融資産の株式比率と10年後の実質トータルリターンを並べると以下のようになります。



散布図を作ってみました。


直近(2021Q1)の家計金融資産の株式比率は40.25%なので、この近似線から計算すると今後10年間の実質トータルリターン(年率換算)は-3.5%ということになります。


これはCAPEレシオでみたときよりも更に低い数値です。

 過去記事:世界各国のCAPEレシオとその後10年間の実質トータルリターン

 過去記事:トータルリターンベースのCAPEレシオ「alternative version of CAPE」について


ちなみにバランスシートは以下のようになっています。


出典:FRED

家計が株式に強気で株式比率を高めているときは注意したほうが良いのかもしれませんね。




よろしければ応援クリックお願いします
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

コメント