ロシアや中国などバリュートラップっぽい政治リスクが高い国を避けるために、法の支配指数(WJP Rule of Law Index)を参考にしたほうがいいのでは、という記事を以前書いたのですが、あれから約2年経ったのでもう一度作ってみました。
過去記事:法の支配指数とCAPEレシオ
過去記事:法の支配、私有財産権の重要性
法の支配指数の割にCAPEレシオが高いのはインド、米国、オランダ、低いのはポーランド、トルコ、中国、ブラジルですが、トルコ、中国、ブラジルは指数の絶対値が低いので、高いなかではポーランドとあとは英国くらいでしょうか。
ちなみに約2年前はこうでした。
予想PER(カントリーETFのMorningstarの数値)を使うとこうなりました。
法の支配指数の割に予想PERが高いのはインド、タイ、米国、ニュージーランド、アルゼンチン、低いのはパキスタン、オーストリア、トルコ、ポーランド、ノルウェー、チリなどです。
パキスタンとトルコは指数の絶対値が低いので、ある程度の指数が高いなかではオーストリア、ポーランド、ノルウェー、チリあたりですかね。
インデックス投資ではオルカンこそ正義みたいな風潮が強いですが、法の支配が確立されていない国の株式を混ぜることが本当に良いことなのかということを最近は疑問に思っています。バリュエーション的に私は新興国株好きですが…
(戦争等によって致命的打撃を受けなければ)先進各国の株式は長期的には実質7%弱のリターンを生んできたことを踏まえると、信頼と実績の先進国株のみを脳死ホールドしたほうが良さそうな気がしています。
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